どうもにのみです!
今回は中小企業診断士1年目の副業の実態を詳しく解説していきます!
世間では「中小企業診断士は稼げない」とか「足の裏の米粒」などと揶揄されることもある中小企業診断士資格ですが、実際のところはどうなんでしょうか?
診断士の1年目である私の実体験を元に、中小企業診断士の実態を紹介していきます。
中小企業診断士資格とは?
国内唯一のコンサルタントの国家資格
中小企業診断士資格はコンサルタントの唯一の国家資格として認められています。
中小企業診断士はMBAと引き合いに出されることはよくありますが、MBAはどちらかと言えばある事象に対する研究といったようなイメージになり、経営全般を学ぶ中小企業診断士とは少し毛色が異なるものになっています。
また費用感等もこれら二つは大きく異なります。
詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。

社内診断士が多い
診断士は本業との掛け持ちをしている方が比較的多く、約7割が企業内診断士と言われます。
その理由は弁護士や税理士のように独占業務がないことが理由です。
基本的には副業のスポットで収入を得たり、プロボノ活動をしている診断士の方が多めです。
こちらに関しても以前の記事でまとめています。

筆者の背景
事前情報として筆者の背景を記載します。
<筆者の背景>
年齢:20代後半
職業:プラントエンジニア
副業経験:無し
特徴:新しいことはとりあえずやってみたいタイプ
特出した経験や技能:特になし
職業がプラントエンジニアなので、普段はコンサル業どころか中小企業との関わりさえもありません。
従って、本業と副業との相関性は全くないと考えて問題ありません。
現在の副業収入
私の現在(2021年6月、診断士試験合格後6カ月)での副業収入は、約4万円です。
詳しい内訳は言えませんが、現在以下の二つの副業をやっています。
副業の内容
①中小企業の新規事業の立上げ支援
ECサイトの新規立上げの支援をさせていただいています。
仕事を頂いた経緯は、デジタルマーケティングの研究会です。
その研究会でたまたま先輩診断士が一緒に支援しませんか?という募集をかけていたので、手を上げさせていただきました。
<研究会と診断士協会とは?>
研究会とは各都道府県の中小企業診断士協会が運営しているものです。
内容はデジタルマーケティングや事業承継、プレゼン研究会等多岐に渡ります。
1年目診断士の多くはこれらに参加し、仕事をもらったり、繋がりを深めたりしています。
また経験豊富な診断士の方も多く所属しており、診断士活動の知見を深めたり、新しい知識を学んだりする場として運営されています。
診断士試験が終わったからといって、全く勉強せずに仕事が降ってくるということはないということは覚えておきましょう。
②補助金申請の支援
こちらはコロナの持続化補助金という補助金の申請のお手伝いをさせていただきました。
紹介いただいた経緯は、本業の方の社内で診断士が数人おり、その中の先輩社員兼診断士の方に紹介を頂きました。
上記二つのお仕事も全くの初心者からのスタートでしたが、勉強した内容も駆使しつつ、何とかこなせています。
基本的には上記のように、先輩診断士からの紹介といったものが初仕事を受けるメイン窓口になるかなといったところです。
副業にかかる時間は?
事前に言っておくと、私は要領のいい方では決してありません。
その上で、上記の副業にどれくらいの時間をかけているかというと、
①中小企業の新規事業の立上げ支援:毎週約10~15時間
②補助金申請の支援(1件あたり20時間)
これを見ると、時間単価いくらか出せてしまいますね(笑)
ただ①に関しては本来診断士業務範囲外である「FB広告のクリエイティブ作成」等をやったりしたので、純粋な診断士業務ということに関して言えば、もう少し短くなるかなというところです。(結局クリエイティブも却下になりました(笑))
また補助金申請も、慣れてくるともう少し時間短縮を図れるということが言えるかと思います。
周囲の副業収入
診断士は横の繋がりが強く、私も診断士同期の方々の話を聞く下記も多いのですが、大体以下の2つに分かれます。
①まずは無料の支援や実務補修を経験した上で、レベルアップを図っている
②補助金申請を行っている
①は基本的に報酬が発生しないものを指しています。
②に関しては、私と同様に先輩社員からお話をもらうことが多いようですが、他にも行政書士の知り合いや社労士の方からといった、中小企業との関わりが深い士業の方から仕事をもらうこともある様です。
報酬は、補助金の額が多いほど報酬も大きくなるので、1件で私の月の副業収入の数倍を稼いでいる人もいます。
ただ私のように1年目から企業のコンサルティングをしている診断士の方は珍しく、すごく運がよかったなと思っています。
<実務補修とは?>
実務補修というのは実際の企業に訪問し、コンサルティングを行うものです。
診断士になるためには診断士業務を15日間行わなければならないのですが(ポイントと呼ばれます)、そのポイントをもらえる機会としても機能しています。
実務補修は先輩診断士もついてもらえ、指導してもらえるのですが、その指導が結構厳しいといったことも多いそうです。
私も7月にこの実務補修を受ける予定で、その週は深夜まで準備に追われるのではないかと今からびくびくしています。(笑)
1年目は案件を掴めるチャンスが多い
1年目で案件を獲得するには、紹介してきたように基本的に先輩診断士から受けることが多いです。
特に1年目の診断士に積極的に仕事を振ろうという研究会や先輩診断士も多いので、他の診断士の方達よりも手を挙げれば仕事をもらいやすい環境と言えると思います。
従って、診断士の仕事を1年目からもらうためには、まずは診断士同士の繋がりを作ることでしょう。
その上で診断士としての仕事をもらい経験を積みながら、自身の実績とし、顧問契約に繋げていくというのがベストな診断士としての道なのかなと思います。
ただし、診断士でも新米診断士を安く買いたたく「ルーキー狩り」なるものもあります。
自身でも報酬と労働のバランスを考えながらやらなければなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私の感想は、「診断士になると圧倒的に副業の道が開けるな」というのが1年目ながらに感じるところです。
たかが資格、されど資格です。
もちろん資格があるから仕事が出来るとは限りませんが、少なくとも診断士になるまで努力出来る人は中小企業のためにも努力を出来る人だと感じています。
結論、「中小企業診断士になっても仕事なんてないよ」という理論は120%自信を持って否定できます!!!
是非、診断士として中小企業の力になれる方が増えたらいいなと思います。
ではまた!