財務3表ってよく聞くけどよくわからないな〜。
ドキッとした方もいるのではないでしょうか?
この記事ではそんな方はのお悩みに応えて、財務3表について紹介していきます!
財務3表とは?
財務3表とは以下の3つのことを指します。
①貸借対照表(BS:Blance Sheet)
②損益計算書(PL:Profit and Loss)
③キャッシュフロー計算書(CF:Cash Flow)
これらは企業の状態を示す指標になるのですが、それぞれわかりやすく人間で表現すると、貸借対照表は「健康状態」、損益計算書は「栄養摂取状態」、キャッシュフロー計算書は「体力」となります。
どれも重要であり、それぞれが深く繋がっているため、この3表が企業にとって重要となるのです。
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう!
貸借対照表(BS:Blance Sheet)

貸借対照表とは上記のような表のことを言います。左に資産、右上に負債、右下に純資産といった形は決まっていますので、これを頭に入れておけば大体理解できます。
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いい質問ですね。
資産は現金や工場、自動車などです。自動車などは経年劣化があるので、減価償却といった考え方で価値を減らしていきます。
では、それら資産をどう買ったり、調達するのか。それらの原資が「負債」と「純資産」になるのです。
負債はその名の通り、借金のことですね。一方、純資産は株主という出資者や利益の積み立てに該当します。
債務超過とは?
債務超過ってよく聞いたことありませんか?資産を全て負債の返済に充てても負債が残ってしまう状態のことです。じゃあすぐに倒産するの?というとそうでもありません。実は手元にキャッシュ(現金)があればすぐに倒産とはならないのです。
ただ、企業にとって債務超過状態とは非常に危険な状態であるということには変わり有りません。

損益計算書(PL:Profit and Loss)

続いて損益計算書です。簡単に言うと、上記のように
(利益)=(売上高)ー(費用)
を表したものです。年間や4半期といったように、期間を区切って出されます。
「ソフトバンクビジョンファンドが過去最高益!」ってのが最近よく見られますが、あれがこのPLからわかります。
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大丈夫です。ベースは上記の図として覚えておけば○○利益が何かと問われても大きく取り乱すことはありません。「売上」は変わらず、費用の項目とそれに応じた利益の名前が変わるだけです。
利益あれこれ
①売上総利益(粗利):(売上高)ー(原価)
②営業利益:(粗利益)ー(販管費)
③経常利益:(営業利益)ー(営業外損益)
④税引き前当期純利益:(経常利益)ー(特別損益)
⑤税引き後当期純利益:(税引き前当期純利益)ー(法人税等)

これら利益の内訳をみることで、企業が調子いいのか悪いのかということが分かったり、どこで利益を生んでいるのかというビジネスモデルも見えてきたりします。
キャッシュフロー計算書(CF:Cash Flow)

最後はキャッシュフロー(CF)計算書です。三つの中で最も影が薄いキャッシュフロー計算書ですが、企業にとっては重要なものになります。
なぜなら貸借対照表のところでも述べましたが、企業はキャッシュが命です。たとえ赤字になっていて、債務超過になっていたとしても、キャッシュさえ潤沢にあればなんとか企業はやっていけます。(ただし、銀行の債務の返済が求められることが多いですが。)
キャッシュフロー計算書は大きく分けて3つの種類があります。
- 営業キャッシュフロー(本業に関わるキャッシュフロー)
- 投資キャッシュフロー(設備投資等の投資に関わるキャッシュフロー)
- 財務キャッシュフロー(借入やその返済に関わるキャッシュフロー)
細かいところを見ていくと、たくさん項目があるように見えてきますが、実はこの3つしか種類はありませんので、これらだけまずは覚えるとよいでしょう。
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いい質問ですね〜。実はそうではないのです。以下をご覧ください。

<営業キャッシュフロー>
本業の状態を表します。従って、プラスであればキャッシュフロー的には良い状態と言えるでしょう。
<投資キャッシュフロー>
設備投資や株式に関わる状態を表します。通常、工場等の設備を売る時は、大体お金が手元にない苦しい時かと思います。そういったイメージを持っていただけると、プラスである状態というのは企業としてあまりいい状態ではないと言えます。
逆にマイナスであれば、積極的に投資を行い、成長していることになります。
<財務キャッシュフロー>
資金調達に関する状態を表します。ここは一概にどちらがいいとは言えません。ベンチャー企業であれば、資金調達が企業成長に欠かせませんし、一方で安定期の企業であれば、借入を返済して行った方が安全性が上がることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
財務3表を見れば会社のことは大体わかるとよく言われますが、本当にその通りです。ビジネスモデルによっては計上する物が異なったりしますが、基本的には今回紹介した内容がベースになりますので、是非覚えていってくださいね!
また以下の本もわかりやすく書かれていますので、興味を持たれた方は是非ご覧ください!
