取得したいビジネス関連資格の中で、常に高い人気を集め続けている中小企業診断士。
そして隙間時間に受講できるオンラインの講座の人気が高まっている中、中小企業診断士試験に関するオンライン講座も数多く出てきています。
しかし、「どの講座を受けて良いかわからない」という悩みはありませんか?
筆者の場合は、特に何も考えずにTACの講座を受講していましたが、オンライン講座も比較対象に入れて検討すべきだったと後悔しています。
その理由はコストパフォーマンス良く、通学講座と比較しても遜色のない教材・講義レベルだからです。
また一口にオンライン講座と言っても、教材の質やサポート体制、料金など様々あり、利用者の勉強スタイルによっても優先順位が変わってきます。
そこで本記事では、各社が用意するオンライン講座を調査し、その結果、最もおすすめのオンライン講座がわかりました。
なお、内容は2020年に中小企業診断士試験を受験し、2021年度に中小企業診断士に登録した現役の中小企業診断士であるにのみが解説します。
診断士試験の中身について詳しく知っていますので、その経験を踏まえてご説明します。
【この記事で解決できるお悩み】
・中小企業診断士試験のおすすめのオンライン講座を教えて!
・オンラインや通学、独学のメリットデメリットを教えて!
・中小企業診断士の試験の概要は?
中小企業診断士のおすすめオンライン講座ランキング
それでは早速、様々な中小企業診断士のオンライン講座がある中で、筆者が厳選した5つの講座を紹介します。
※右にスライドできます。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
講座名 | ![]() STUDYing | ![]() 診断士ゼミナール ![]() | ![]() アガルート | ![]() 資格★合格「クレアール」 | ![]() フォーサイト |
1次2次 フルパック価格 | ◎ 53,900円 | ◎ 49,780円 | △ 118,800円 | △ 150,000円 | ○ 77,800円 |
講座 | ◎:動画速度調整可能。 学習マップが高評価。 アプリ内で動画DL可。 | ◎:動画速度調整可能。 教材を含め、全てDL可。 | ◯:動画速度調整可能。 A-Bを動画内で設定して反復学習可能。 | ◯:動画速度調整可能。 財務会計の特別講座を用意。 | ◎:動画速度調整可能。 教材を含め、全てをDL可。 |
テキスト | ◎:フルカラー。 進捗が視覚的にわかる。 メモや解答履歴で、情報一元化。 | ◯:フルカラー。 具体例が随所に見られるが、 絵の好みが分かれる。 | ◯:フルカラー。 必要な情報だけを載せて、 最短で合格を狙う。 | ◯:白黒のテキストではあるが、 見やすく理解が進む。 | ◯:フルカラー。 問題は解答時間の目安がついており、 マネジメントしやすい。 |
サポート | ◎:モチベーションの維持 できる様な設計がある。 | ◎:3年間の無料延長 | ◯:2次試験の添削サポートあり。 | ○:2次試験の添削サポートあり。 | ◯:学習スケジュールを 提案してくれる機能あり。 |
合格祝い金 | 1万円 | 3万円 | 3万円&合格の場合、 支払い金額全額返金 | 5万円 | Amazonギフト 最大2,000円 |
教育給付金 制度(※) | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
質問体制 | 回数制限あり | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 回数制限あり |
その他特徴 | 実力スコアや進捗がわかり、 モチベーション維持できる。 執筆の勉強ができるコース有。 | 不合格者への 2万円返金あり。 | 再受験割引や他資格割引など、 割引多数用意。 | クレアールのOB/OG会があり、 合格後の受け皿になっている。 | マークシート用のシャープペンや 合格ポスターのプレゼントあり。 |
※教育給付金制度:一定の要件を満たすと、受講料の最大20%が給付される制度。(詳しくはハローワークHPもしくは対象講座へお問い合わせください。)
第1位:STUDYing(スタディング)

・モチベーションの維持がしやすい
・教材や講義の品質が良く、全体として高い評価
・学習マップで全体像の理解をしやすい
スタディングは2008年から開講し、有料受講者数16万人を超え、2020年には上場を果たした超人気オンライン講座です。
スキマ時間にスマホ1台で資格取得を目指せるオンライン講座というコンセプトで、1動画は5分〜と濃縮され、パッと見れる授業が提供されています。
教材や講義の質が高い点はもちろん、筆者が最も評価しているのは、モチベーション維持の部分です。
中小企業診断士は最短でも1年近い勉強期間となり、仕事をしながら受験勉強を続けるのは非常に大変です。
筆者の周辺でも、「受験する!」と言って、数ヶ月後には受験を辞めているという友人知人を数多く見てきました。(9割5分は辞めてます)
STUDYingは以下の機能によって、オンライン講座の欠点でもあるモチベーション維持について、他の講座にはない大きな利点があると言えます。
日々の学習量が全てデータによって可視化したり、他の受験生の勉強の様子も見れるような形となっているため、
- 日々の学習量が全てデータによって可視化される
- 他の受験生の勉強時間が見れ、交流が可能
- 進捗がわかるようになっており、今受験すればどのくらいの点数が取れるか示してくれる
STUDYingを受講した受験生の声
一次試験に向けて学習フローが明示されていたので7科目の勉強方法に迷いはありませんでした。また、進捗や勉強時間が常にわかり、それを投稿することで勉強仲間から「いいね。」をもらえモチベーション維持することができました。(一部略)
一次試験の学習では「動画→スマート問題集→過去問セレクト」といった繰り返しで学習が進んでいきました。このシンプルな流れが学習の習慣化をさせてくれたと思います。過去の自分の成績がわかるところ、学習したい範囲を自分で選べるところもゲーム感覚のようでとても学びやすかったです。
二次試験の学習では、ロジックマップを用いることで、論理を整理でき、解答まで導く方式をしっかりと学ぶことができました。また、与件文の読み方、設問の意図などもわかりやすかったため、モチベーションの維持もできました。(一部略)
1次試験対策の学習マップ、2次試験対策のロジックマップの考え方が、「各論よりもまず概論」「手法よりもまず論理」を理解したいという自分の考え方に見事にマッチしました。また、自動スケジュール作成機能と進捗管理ツールが飽きっぽい性格をカバーしてくれたおかげでゲーム感覚で楽しく学習することができました。
いくつかの通信講座の中からスタディングを選んだ理由の一つは、この進捗管理ツールの評判がよかったことでした。(一部略)
STUDYingホームページより参照
合格者の声からも、モチベーションの維持やゲーム感覚で楽しく受験できたといった意見が多く見られました。
また学習マップやロジックマップの評判も非常に高く、これらのおかげで合格ができたと言う受験生も多かったですね。
より詳細にスタディングの解説を見たい方はこちら

第2位:診断士ゼミナール

・3年間の無料延長がある
・圧倒的な低価格を実現
・講義を含む全ての資料をダウンロード可能
診断士ゼミナールは、10年以上に渡り中小企業診断士向けの通信講座を専門に提供している人気のオンライン講座です。
最も注目したい点は、3年間受講延長無料は他社にはないサポート体制で、1年で合格率約4〜6%の試験を合格できない可能性もある中小企業診断士試験で、このサポートは非常に大きな利点となります。
また試験勉強の時間の目安は1000時間と言われており、遅くとも1月には勉強をスタートしておく方が良いです。
しかし、受験しよう!と思ったタイミングが必ずしも直近の受験に間に合う時期でない場合もあります。
そんな場合でも複数年計画で受験する予定の方も多く、他のオンライン講座では調べているタイミングがその場合も安心して受講できますね。
また教育給付金制度の対象講座ではないものの、合格した場合、最大3万円の合格祝い金ももらえるため、費用面で考えればオンライン講座の中で最も安く受講ができる講座と言えます。
加えて、講義動画を含む全ての教材をダウンロード可能な点も、時間と場所を気にせず勉強したいという要望にも応えることができますね。
診断士ゼミナールを受講した受験生の声
期待以上の内容でした。受講費用がかなり安いため、学習するまではやはり不安が残ってはいたものの、実際に始めてみてからはその不安はすぐに解消されました。法令関係の難しい箇所なども日常生活などを例にとって説明したり、イラストを使って説明したりと随所に工夫がされており、とても頭に入りやすかったです。また、補習講座や問題演習講座など、教材も充実していた点も良かったです。
どの講義も良かったが、特に問題演習講座が素晴らしいと感じた。インプットとアウトプットの間を橋渡ししてくれるような講座であり、受験生が陥りがちな「講義を受けたけど、問題が解けない」という現象に対し、上手くサポートをしてくれていると感じた。また、PDFテキストはiPad& Apple Pencilとの相性が抜群であり、書き込みや修正が簡単に行えるため、紙のテキストよりも効果的な学習を行う事が出来た。
毎月1科目ずつ、無理せず続けられるペースで講座が公開されるため、途中で挫折することなく、またペースを緩めることなく進められました。難しすぎるところは、どのようにして試験をクリアするか、例えば60点とれればいいのだから解けなければ捨て問と考える、などコツもお伝えいただき、講義はとてもありがたかったです。
また診ゼミ応援通信でのコメントが励みになりました。
診断士ゼミナールホームページより参照
診断士ゼミナールも全体的に評判が高く、特に100点を取る勉強ではなく、合格をする勉強といった考え方によって、効率的な勉強ができたといった声が多いです。
その他には、すべての教材がダウンロード可能で、一元管理が可能で効果的な勉強ができたことと、通信量を気にせずにスキマ時間を使った学習によって合格ができたと言う意見も多いです。
第3位:アガルート
・インプット、アウトプットを意識したテキスト
・添削指導で2次試験もバッチリ
・試験に関する情報を提供してくれる
アガルートは2013年に設立し、2015年よりオンライン講座の提供を始めた比較的若い会社です。中小企業診断士講座に関しても2020年に開講したばかりです。
法律系の難関国家資格を得意としていますが、中小企業診断士講座のコンテンツの質も高いです。
テキストはインプットとアウトプットの繋がりを意識したテキストによって、効率的な学習が可能になっています。
また2次試験の添削指導もあり、模範解答がない2次試験勉強でもしっかりとしたフォロー体制が敷かれています。
情報戦となる中小企業診断士試験では、様々な情報を提供してくれる点もプラスポイントです。
アガルートを受講した受験生の声
※アガルートは2020年に中小企業診断士講座を開講したので、当講座を利用して合格した人の評判・口コミは存在しません。
ただ、どの資格講座でもアガルートの講座のポイントは共通しており、口コミも参考になりますので、他の資格の合格者の声を紹介します。
1コマ1コマが短く区切られていたので、とりあえず1コマだけでもやっちゃおう、の気持ちで受講できることは心理的に大変良かったと思います。1コマやってしまえば、もうちょっとキリのいいところまでやろうかなという気になれるのも、アガルートの講義の大きなメリット。また、全ページフルカラー刷りになっているので、視覚的にも刺激され、記憶の一助になっていると感じました。
(行政書士の合格体験記)
働きながらの勉強の為、効率的に学習する事も重要になってくる中でテキストが非常に整理されており、困ったらテキストを見れば答えが載っていたので、わざわざインターネットで検索をかけて調べたりするような手間が省けて非常に効率的に勉強する事が出来ました。
色使いもシンプルだけれどもわかりやくまとめられており、継続して勉強する事が出来たと感じております。
(社労士の合格体験記)
過去12年分の過去問の中から厳選された問題が掲載されており、結果的にはこれだけをマスターしておけば十分な量でした。
また、問題ごとにその重要度を表すA、B、Cというランク分けがされているので、どの問題から重点的に復習すればよいかも明確でした。肢ごとの解説についても、まず最初に重要な情報が端的に太文字で表示されているので、ポイントを掴みやすかったです。
(宅建士の合格体験記)
アガルートホームページより参照
アガルートはテキストのわかりやすさが合格者の声で多い意見でした。
やはりインプットとアウトプットを意識した教材になっており、効率的な学習が可能になっています。
第4位:資格★合格クレアール
・独自の勉強法とそれに合わせた動画を提供
・合格後はOB/OG会もあり、受け皿となっている。
・テキストの質は高いが、白黒な点は残念
クレアールは資格指導歴53年の老舗企業です。
通信講座に限っても、1998年に通信教育分野に本格参入しています。
クレアールの強みは、超効率的な学習法「非常識合格法」と学習効果を最大限に引き出す「Vラーニングシステム」です。
非常識合格法は、高得点を取るための学習ではなく、合格のための学習を行うために、選択と集中によって必要な部分だけの学習による超短期合格を目指すクレアール独自メソッドです。
中小企業診断士試験では、1次試験7科目・2次試験4科目の勉強が必要で、本業の仕事をしながら勉強するビジネスマンにとって、効率的な学習を提供してくれる点はメリットとなります。
またクレアールではOB/OG会も存在し、合格後の実務経験や独立などの支援も受けることが可能です。
クレアール受講した受験生の声
クレアールの講座は、2次に必要となる一次の基礎的復習から入り、徐々に文章化(短文~長文)していく段階型のレベルアップ方式が設けられています。そのため、学習しやすく実力がついていく実感がよくわきました。講師陣の添削も丁寧で、自分の悪い癖の指摘を頂けたほか、表現のポイントをしっかりと学ぶことができました。令和3年度2次試験は各予備校の講評からすると例年よりもやや難しいとの評価でしたが、試験中から手応えを感じることができ無事に合格しました。
解答プロセスも「ロジカル・チャート」を使用して、どのような与件文・問題文に注意してどのように解答を作成していけばいいかがとても分かりやすく、講義を進めていくにつれ、徐々に成果も出てきたのだと思います。ただ、正直なところクレアールの添削や、模擬試験では合格点に届いたことはほとんどありませんでした。しかし、結果的に(ギリギリだとは思いますが)合格したということは、「クレアールでの解答方法を確実にマスターすることができれば、本番の試験でも十分に合格できる実力をつけることができるのだ」と改めて認識しました。
私が最も心掛けた点は、カリキュラムを信用して全てをやり抜くことです。自宅学習では、教材・カリキュラムの全てを取り組みました。講義も全て聴講し、課題も全て提出しました。通勤学習では、過去問やテキストを何度も読み返して、1次知識の補充、記述テクニック、解法ノウハウの吸収に活用しました。合格ゼミも全て出席、オプションや非公式勉強会にも出席し、孤独な通信講座だけでは決して感じ取ることのできない数多くの気づきを得られました。
クレアールホームページより参照
クレアールの評判は、カリキュラムの良さが目立ちました。やはり独自の学習法にフィットした方は、確実な成果を出されていますね。
また2次試験の添削に関しても、演習自体は厳しい採点がつけられるようですが、しっかりと合格レベルまで指導してくれる形となっています。
第5位:フォーサイト

・講義専用のスタジオ収録、高い品質の動画はダウンロード可能
・ライフスタイルに合わせた学習スケジュールの提案
・老舗企業だが、中小企業診断士試験についての歴史は浅い
フォーサイトは1993年に創業し、2004年から通信教育を開講しました。
中小企業診断士講座は2018年からと歴史は浅いものの、他の講座のノウハウを活用し、高い品質のテキスト・講義を提供しています。
特に自社の講義専用のスタジオ収録をしている他社よりも品質が高い講義の映像・音声がダウンロード可能となっています。
またeラーニングの「ManaBun(マナブン)」では、様々なライフスタイルに合わせて、どれから学習すべきか、勉強時間はどれくらい確保すべきかなどを提案してくれ、初めて勉強される方も安心して受講ができます。
クレアール受講した受験生の声
※フォーサイトは2018年に中小企業診断士講座を開講したので、当講座を利用して合格した人の評判・口コミは存在しません。
ただ、どの資格講座でもフォーサイトの講座のポイントは共通しており、口コミも参考になりますので、他の資格の合格者の声を紹介します。
移動時間や外で勉強することもあったので、テキストを持っていなくてもManaBunにすごく助けてもらいました。また、ManaBunで確認テストとチェックテストをメインに問題を解いて、分からなかったところは、もう一度講義動画を見直すという流れで学習を行なっていました。
(社労士の合格体験記)
フォーサイトの教材のみに絞ってできる限り勉強をしたことと、継続して勉強することができたことの2つだと感じています。
具体的には、やっぱり繰り返しの過去問演習ですね。問題を見ただけで答えを思い出せるくらい何度もやったことだと思います。私の場合、問題を○、△、×と理解度別に分けて、完璧に覚えた問題は軽く確認したり、×の問題は重点的にやったりしていました。
(行政書士の合格体験記)
1年目はどの様なものかもわからず友人から貰った他学校の教材で勉強!結構頑張ったつもりが試験ではボロボロ状態
2年目は民法が出来ないからだと思い本屋で簡単な民法の本を買って受験したのですが結局ダメ
3回目でフォーサイトに出会えて合格って感じです。
勉強していてテキストも問題集も少ない!大丈夫なのか?ちょっと心配になりましたが、そんな事はなくフォーサイトだけを信じて全部解ける様に何度も繰り返し勉強しました。9月に送ってくる予想問題もとても研究されていると思いました。
(宅建士の合格体験記)
フォーサイトホームページより参照
フォーサイトはどの講座にも共通して、テキストを信じて合格したという意見が多いです。
オンライン講座業界では老舗なので、テキストの質や講義の質は高いと言えます。
オンライン講座を選ぶポイントとは?
オンライン講座を選ぶポイント
- 講座の価格で選ぶ
- サポート体制で選ぶ
- テキストや講座の質で選ぶ
- 合格実績で選ぶ
講座全体での比較検討をしてきましたが、オンライン講座を選ぶ際には人それぞれ観点は異なると思います。
ここではポイント別に選ぶポイントについて紹介していきます。
①講座の価格で選ぶ
講座の価格は一番比較しやすく、最も選ぶ理由で考慮されるポイントです。
中小企業診断士オンライン講座ランキング:費用面
※右にスライドできます。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
講座名 | ![]() 診断士ゼミナール ![]() | ![]() STUDYing | ![]() アガルート | ![]() フォーサイト | ![]() 資格★合格「クレアール」 |
1次2次フルパック | 49,780円 (キャンペーン価格) | ①53,900円(質問5回) ②69,300円(質問10回) | ①54,780円(添削なし) ②118,800円(添削あり) | 77,800円 | ①150,000円(プレミアム) ②120,000円(スタンダート) どちらもキャンペーン価格 |
1次のみ | 46,200円 (キャンペーン価格) | 科目毎の購入 14,300円/1科目 | 32,780円 | 63,800円 | 91,000円 (キャンペーン価格) |
2次のみ | ・36,780円(添削なし) ・96,800円(添削あり) | 提供なし | 提供なし | 32,800円 | 78,000円 (キャンペーン価格) |
その他 オプション | 映像講義DVD 19,800円 印刷テキスト 16,150円 | 冊子テキスト+学習マップ 14,900円 | 特になし | 特になし | 経験者・上級者向け コースも提供 |
合格祝い金 | 3万円 | 1万円 | 3万円&合格の場合、 支払い金額全額返金 | Amazonギフト 最大2,000円 | 5万円 |
教育 給付金制度 | × | ○ (②のみ対象) | × | ○ (1次2次・1次コース対象) | ○ (1次2次コース対象) |
教育給付金 込みの実質価格 1次2次パック | 49,780円 | ①53,900円 ②55,440円 | 54,780円 添削なし | 62,240円 | ①120,000円 ②96,000円 |
1次2次試験対策コースについて比較すると、教育給付金制度を考慮した実質価格を比較してもSTUDYing「スタンダードコース(質問5回)」が最も安い結果となりました。(質問なしのミニマムコースは演習がついておらず、教材と動画のみなので、対象外としました。)
診断士ゼミナールもキャンペーン価格(1月12日まで)ではあるものの、5万円を切る価格で、STUDYingと大差はありませんでした。
この2つの講座は、印刷テキストは別料金とし、基本的にはテキストのデータのみの提供とすることで価格を抑えています。
一方、クレアールは他の講座と比較して高めの価格となっています。
これは2次試験の添削が含まれており、他の講座よりも人件費がかかっていることが要因だと考えられます。
②テキストや講座の質で選ぶ
続いて各講座のテキスト・動画の質の観点で見てみましょう。
中小企業診断士オンライン講座ランキング:テキスト・動画の質
※右にスライドできます。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
講座名 | ![]() STUDYing | ![]() 資格★合格「クレアール」 | ![]() 診断士ゼミナール ![]() | ![]() フォーサイト | ![]() アガルート |
テキストカラー | フルカラー | 白黒 | フルカラー | フルカラー | フルカラー |
テキスト・ 動画の質 | ・学習マップが有用 ・動画の質も高い | ・テキストは多少お固い ・動画の質は高い | ・具体例がわかりやすい ・イラストは好みが分かれる ・動画は他社には劣る | ・図示が多くわかりやすい ・専用スタジオ収録で見やすい | ・文字が多め ・動画は他社には劣る |
教材の DL | アプリ内で 講義動画もDL可能 | 講義動画以外可能 | 動画教材を含む 全教材可能 | 動画教材を含む 全教材可能 | 講義動画以外可能 |
2次試験の 添削指導 | なし | あり | なし | なし | あり(オプション) |
教材の質では、全体のバランスが良いSTUDYingが最も良いです。
特に学習マップは他社にはない教材で、時間が限られるビジネスマンにとって、全体像を理解しながら学習を進めることで、間違いなく学習効率が高まります。
テキストカラーは見比べるとやはりカラーの方が理解しやすいと言えます。
唯一テキストカラーが白黒のクレアールについては、質自体は高いですが、色合いも相まって「The教科書」のようなイメージで、合う合わないはよく出ると思います。
また教材のダウンロードに関しては、通信量が気になる人にとっては診断士ゼミナールとフォーサイトの動画教材ダウンロード機能はメリットですね。
2次試験の添削指導については、公式解答がない2次試験で指導してくれるのはありがたいサービスと言えます。
一方で、2次試験は「ふぞろいな合格答案」という、受験生の回答を集めた参考書があり、全受験生が購入し、合格のために必須の図書となっています。
2次試験はこの図書と過去問を中心に勉強を進めていくのが王道となりますので、筆者はそこまで添削指導に重きを置いていません。
③サポートの体制で選ぶ
続いて各講座のサポート体制の観点で見てみましょう。
中小企業診断士オンライン講座ランキング:サポート体制面
※右にスライドできます。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
講座名 | ![]() 診断士ゼミナール ![]() | ![]() STUDYing | ![]() 資格★合格「クレアール」 | ![]() アガルート | ![]() フォーサイト |
質問回数 | 無制限 | 最大10回 質問券購入可能 | 無制限 | 無制限 | 回数制限あり 質問券購入可能 |
複数年受験の フォロー | 3年間無料延長 | 再受験価格あり 約60%割引 | 経験者向けコースあり 最大3万円割引 | 再受講割引20%OFF | なし |
モチベーションの維持 | 特になし | ・他受験生との交流 ・進捗が数値で見える ・進捗による予想得点 | ゼミで他受験生と交流 アドバイザーのサポート | LINEで学習に 関する情報発信 | メルマガの発信あり |
合格後のフォロー | 特になし | 執筆業務の講座あり | OB/OG会あり | 特になし | 特になし |
サポート体制で見ると、診断士ゼミナールが最も高い評価となりました。
なんと言っても、「3年間無料延長」それだけで他社に優ってしまいます。
前述のように、受験タイミングを選ばない・合格率4〜6%を突破できなかった場合の保険にもなる・複数年受験も可能という点に置いて、これほど安心感のあるサポートはないです。
質問サポートについては、回数無制限と制限ありに分かれました。
筆者自身、TACの講座を受講して感じたことは、「質問はそれほど出てこない」です。
特に1次試験に関しては、テキストに書いていることを実直に勉強すれば合格ラインに達するので、正直あまり質問は出てきません。
2次試験は多少出てくるかもしれませんが、講師によっても回答がバラバラで、質問してもそれほど参考にならず、筆者自身はほとんど質問しなかったという経験から、今回評価ではそれほど重要視しませんでした。
その他のモチベーションの維持に関しては、STUDYingが頭一つ二つ抜けており、この点も高い評価となりました。
合格後のフォローは実際の業務に繋がるような講座や、OB/OGとの交流を通じてその後の案件獲得の可能性もあるでしょう。
④合格実績で選ぶ
最後に合格実績で選ぶというのも一つの選択肢として考えられるかもしれません。
まずは合格率の比較を見てみましょう。
※右にスライドできます。
講座名 | ![]() 診断士ゼミナール ![]() | ![]() STUDYing | ![]() 資格★合格「クレアール」 | ![]() アガルート | ![]() フォーサイト |
---|---|---|---|---|---|
合格実績:1次試験 | 74.0% (438名) | 公表なし | 公表なし | 公表なし | 60% |
合格実績:2次試験 | 156名 (35.6%) | 132名 | 公表なし | 公表なし | 公表なし |
備考 | 2021年度データ | 教育給付金制度 システムによると 1次2次合格率90.0% 2020年度 | 教育給付金制度 システムによると 1次2次合格率9.2% 2020年度 | – | 2022年度 |
結論、合格率で受講する講座を決めることは難しいです。
上記に示した通り、必ずしも各講座が合格率を出しているわけではありません。
教育給付金制度が使える講座についても、無理やり参照しましたが、クレアールが9.2%ということは考えにくいでしょう。
また自社公表している数値に関しても、基本的に合格者は合格祝いをもらうために報告をしますが、不合格者は報告しても特に何かもらえるわけではない場合が多いので、当然合格率が高くなります。
一方で、絶対数である合格者数はある程度参考になると考えて良いでしょう。その点、診断士ゼミナールとスタディングは自身があるからこそ、そのデータを開示していると言えるでしょう。
合格者が多い講座を選びたいというのは受験生の心情かもしれませんが、同じ条件で各社が数値を出しているわけではないので、費用や他のサービス内容を基に判断されることをオススメします。
迷ったらこれ!筆者一押しのオンラインスクールは?
どれもよく見えて決めきれない!という方へのおすすめは、【診断士ゼミナール】です。

中小企業診断士の受験時間は平均1000時間と長丁場になります。そのため、複数年計画で合格を目指す方や、この記事を見ている時点でもう時間がないと言った方も多いかと思います。
そんな方に向けて、3年間の受講期間は大きなメリット。初めて受験する人にとって、心強い味方になりますし、受講料も最安値クラスでコストパフォーマンスよく受験が可能です。
また、筆者の知人診断士の多くも診断士ゼミナール生が多く、合格率は間違いなく高いと思います。
どの勉強方法がおすすめ?
ここまでオンライン講座を中心に紹介してきましたが、それ以外の選択肢についても紹介していきます。
選択肢はオンライン講座を含めて3つあります。
勉強方法の選択肢
- 独学
- オンライン講座
- 通学講座
この勉強方法の選択肢の中でどれが良いのかをランキング形式で評価しました。
1位:オンライン講座
・価格が安い
・いつでもどこでも学習が可能
・Webサービスを活用したサポート体制
・合格祝い金の額が大きい
・基本的には一人で勉強をしなければいけない
※ただ、STUDYingやクレアールのように受験生との交流を図ることもできるようになってきている。
オンライン講座は安くて通学講座よりも品質が悪いんじゃないの?という印象を持たれている方も多いかもしれません。
しかし、TACの通学及び通信講座を受けた筆者だからからこそ言えますが、オンライン講座の質は通学講座に引けを取らないくらいレベルが高いです。
筆者自身、TACに25万円ほど支払って通学講座に通っていましたが、今なら5万円程度で受講できるオンライン講座1択と言ってもくらいです。
1点だけ欠点を挙げるとすれば、学校のように他者と刺激し合いながらというのやはりオフラインにはどうしても及ばない点です。
ただ、それ以外の費用面でも圧倒的に安く、場所や時間を選ばず、教材の質も高いオンライン講座を選ばない理由は見当たりません。
オンライン講座がおすすめの人
・コストパフォーマンス良く受験したい人
・まとまった時間を確保しにくい人
・会社勤めの人
2位:通学講座
・オフラインで他の受験生刺激し合いながら勉強できる
・その場で講師に質問ができる
・価格が高い
・時間拘束がある
・平日の夜に講座が開講される場合がある
・教育給付金制度を受けるには、授業を休めない
次に通学講座が続きます。通学講座はコロナ禍前までは主流の受講方法で、オフラインで受験生同士で刺激し合いながら勉強できる、まさに学校のような場です。
筆者自身も、コロナ前に受験生と講師の方、前年に受験されていた方を交えて食事をして、交流を図っていました。
こういった形の交流がないとモチベーションの維持が難しいといったような、強い欲がある場合は通学講座を選択した方が良いです。
一方、デメリットは費用面が高い点や、忙しいビジネスマンには重要なスケジュール面での拘束がある点は大きなマイナスポイントだと思います。
また会社員の方の多くは、教育給付金制度の対象ですが、一定の授業数に出席しなければいけないという条件がありますので、ご注意ください。
通学講座がおすすめの人
・学校のような場で勉強したい方
・強制的にスケジュールを組んでほしいという方
・オフラインにこだわりがある方
3位:独学
・自身の好みのテキストを選べる
・合格祝い金を考慮すると、費用はオンライン講座よりも割高
・スケジュール管理が難しい
・教材があっているのか、進め方は合っているかなど常に不安を感じる
最後に独学ですが、独学を選択するメリットはほぼないに等しいです。
オンライン講座が出るまでは、テキスト代だけで良かった分、トータル5万円程度と最も安価に受験勉強ができる選択肢でした。
しかし、上記で紹介したオンライン講座では合格祝い金を考慮すると、独学よりも安く受験勉強ができることになります。
また独学の大きなデメリットはスケジュール管理が難しいことです。
実は筆者は、TACに通う前にTACのスピードテキストを数冊購入し、独学で勉強をしました。しかし、スケジュール管理もままならず、また常にこれでいいのか?という不安に駆られながら1ヶ月間で独学は挫折し、TACに入校しました。
その経験から言っても、独学で合格する難易度は講座を受講して合格する難易度に比べて数ランク上という感覚です。
そもそも合格率4%程度の試験に対して、更に自分の首を絞めるような勉強を方法を選択すべきではないので、独学は全くオススメできません。
一応ですが、下記に独学を選択する場合の条件を記載しておきます。
独学がおすすめの人
・超ストイックにスケジュール管理ができる人
・孤独でも勉強できる人
・特に気長に勉強したい人
独学でオススメの教材とは?
独学はオススメできません。とお伝えしましたが、テキストを自由に選べたり、気長に受験する際には選択肢となるかもしれません。
そこで、ここでは独学する際にオススメの教材を紹介します。
1次試験のオススメ独学教材
・中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト・問題集・過去問(TAC出版)
手前味噌ですが、テキストはTACのものが良いでしょう。実は、この教材は通学クラスで使用されているものと内容はほとんど同じで、テキストの質としてかなり高いものになっています。
まずこのテキストを選んでおけば間違いないでしょう。
また問題集と過去問もTACから出ています。問題集と過去問の立ち位置としては、問題集は過去問よりも基礎的な問題が多く、「テキスト→問題集→過去問」という順番でスムーズに階段を上がっていけるイメージになります。
問題集・過去問も合わせて購入しておきましょう。
基本的には教材は各科目この3つで十分です。問題数が少ないなと思ったとしても、これ以上は過剰です。時間が余ったら2次試験の勉強を先にしておくなどが有効な時間の使い方ですが、案外余裕はないものですので、それほど気にしなくて良いでしょう。
2次試験オススメ独学教材
・ふぞろいな合格答案(ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム)
2次試験は教材はまずはふぞろいな合格答案を買っておきましょう。
この教材は、各年の過去問に対して合格者・不合格者がどんな解答を作成し、そのキーワードや構成の傾向から、どの様な回答を作成すれば良いのかを示してくれる、2次試験には必須の教材です。
この参考書の素晴らしい点は、受験生が実際の試験時間で書いたレベルの回答が見られる点です。
他の資格の学校が出している模範回答は、プロの講師が考えに考えた素晴らしい解答で、これは確かに合格レベルだなと思うものばかりです。
しかし、実際の試験時間は80分と短く、各学校が出す回答を書くことは到底できません。したがって、「80分で60点を取るためには」という現実に即した形で学ぶには、本書は必須のツールとなるのです。
ちなみに例年、販売されてから数週間すると売り切れとなり、手に入らないこともあるので、1次試験突破が決まった直後に購入しておきましょう。
中小企業診断士は2次試験が難関?
中小企業診断士試験はマーク式の1次試験7科目と筆記式の2次試験4科目があります。(面接も厳密にはありますが、99%は合格するので割愛)
中小企業診断士の試験勉強時間の平均は約1000時間とよく言われますが、そのうちおおよそ1次試験が約7〜800時間、2次試験が2〜300時間と言われ、一見すると2次試験の方が簡単なのかな?と思ってしまいます。
実際には、1次試験は基礎的な問題が問われることが多い一方、2次試験は1次試験の知識を使いながら、限られた時間の中で設定企業のコンサルティングを適切に行わなければいけません。
更にこれまで言ってきた様に、2次試験には模範回答がないことが、受験生を苦しませている要因となっています。
オンライン講座の受講生で2次試験を合格した診断士を多く見てきましたが、さらに追加の対策を講じても良いでしょう。2次試験専門の講座も多くの企業が提供しています。
中小企業診断士2次試験の講座とは?
ここでは2次試験に特化した講座について紹介します。
2次試験の勉強は、人によって講座が合う合わないがあるので、紹介する2次試験特化の講座の受講を検討しても良いでしょう。
①MMC
MMCの講座は1〜10月の3期に渡り実施されており、以下のような流れで進みます。
前期・・・1〜3月(事例解法講座:基礎答練)
中期・・・4月〜7月(記述答練講座:応用答練)
後期・・・8月〜10月(実践答練講座:直前答練)
前期は1次試験受験者はまだ1次試験の対策中ですから、複数年度の受験生向けです。
中期は、余裕がある1次試験受験者も加わり、後期になれば1次試験の合格者が受験することになります。
MMCの合格実績は正式には公表されていません。
しかし、説明会に参加されている方の情報によれば、例年40%程度の合格率であり、全体の合格率20%と比較しても、かなり高い合格率であると言えます。
その背景には、20年以上の実績を積み重ねてきたMMCの独自メソッドを活用した解法があります。
ただし、通期で新規受講した場合は約27万円と高額です。なお、一部講座では教育給付金制度の指定講座にもなっています。
MMCの講座まとめ
・合格率は例年40%と高い
・20年以上の実績を積み重ねた独自メソッド
・価格は高めだが、教育給付金制度も一部活用可能
②TBC受験研究会
TBC受験研究会は40年以上の歴史を持つ講座です。
中小企業診断士試験の2次試験の事例企業は、実在の企業をモデルに作られていますが、TBC受験研究会では事例企業に取材を通じて分析をすることで、演習問題や講義に反映しています。
また多くの2次受験生が利用している「2次速修テキスト」を監修と執筆をしており、講師のレベルは業界トップレベルと言ってもいいでしょう。
実際の合格実績は公表されていませんが、HP記載の合格体験記には2021年度実績でも40名以上の体験記が寄せられていることから、講座の内容は間違いなく品質が高いです。
さらにTBCは中小企業診断士のゴールを合格ではなく、その後のキャリアアップとしており、合格後には、ライティング・プレゼンテーション・コンサルティングの能力を磨く講座も用意されています。
費用はTBCのメイン講座であるDVDの通信講座(添削指導付き)で、約23万円となっています。
TBC受験研究会の講座まとめ
・モデル企業の取材を通じた、高いレベルでの分析
・合格後のフォローもあり
・価格は23万円と比較的高め
③AAS
AASは通学・オンラインコースとWebコースの大きく二つがあります。
通学・オンラインコースは、Webコースを包括しながらも、疑問点や個別アドバイスをもらえる定員8名の少人数密着型の講座となっています。
一方、Webコースは知識の解説などのインプットを繰り返し視聴できる講座です。
2次試験はコツが必要と言われますが、前提としてある程度量が伴わないと質は上がってきません。そんな中で、ASSは全52回のアウトプット添削があり、数としては十分な事例数を経験することができるでしょう。
合格実績は他社と同様、公表されていません。しかし、こちらも合格実績が多数寄せられており、しっかりと結果を出している講座という印象です。
費用面は、通学・オンラインコースは約30万円、Webコースは約20万円となっており、通学・オンラインコースは少人数制の分、高めの価格となっています。
AASの講座まとめ
・講座によって強みが異なる
・52回のアウトプット添削がある
・少人数制をとっており、その分高額
④SLA(サクセスレッスンアトリエ)
SLAは少人数ゼミ形式を取る2次試験専門講座です。
特徴は、講師からの添削指導だけでなく、ゼミの中で受験生を含めたディスカッションを行う点です。
2次試験は答えが一つとは限らず、様々な視点から事例を見ることが重要ですので、講師からの一方通行の添削とは違った発見ができる講座となっています。
また受験生同士で直接ディスカッションを行うため、互いの進捗や成長具合も目に見えてわかり、モチベーションの維持にも寄与します。
合格率は46.2%(令和元年)と非常に高い数値を出しており、実績も十分であると言えるでしょう。
費用は約25万円と、本講座も価格は高額です。
SLAの講座まとめ
・受験生同士のディスカッションによるレベルアップ
・モチベーション維持にも寄与
・費用は約25万円で比較的高額だが、合格実績十分
中小企業診断士になるために〜試験内容や合格率〜
ここまでは中小企業診断士の各講座について詳しく紹介してきましたが、そもそも中小企業診断士試験の内容はどんなものなの?と言った疑問を感じた方も多いはずです。
そこで、ここからは中小企業診断士試験の内容や合格率を紹介していきます。
中小企業診断士の概要
ここでは、中小企業診断士試験全体の概要を紹介します。
全体スケジュール

イベント | 日程 |
---|---|
1次試験案内配布・申込期間 | 2022年4月28日(木)~5月31日(火) |
1次試験 | 2022年8月6日(土)・7日(日) |
1次結果発表 | 2022年9月6日(火) |
2次試験案内配布・申込期間 | 2022年8月26日(金)~9月22日(木) |
2次筆記試験 | 2022年10月30日(日) |
2次筆記試験結果発表 | 2023年1月12日(木) |
2次口述試験 | 2023年1月22日(日) |
試験結果発表 | 2023年2月1日(水) |
2022年度の試験日を参考にしていますが、年によっては1ヶ月程度スケジュールが前後することもあります。
ただ、1次試験〜2次試験の間はおおよそ変わらず、3ヶ月程度ですので、ストレート合格を目指す方はこの間に様々なスキルを身につけなければいけません。
受験資格
中小企業診断士試験の受験資格は特に必要ありません。
従って、どんな方でも挑戦できる資格となっています。
ただし、1次試験には科目免除という制度があり、税理士や弁護士、不動産鑑定士のような資格を持つ方は、対象の試験科目を受験せずにパスすることが可能です。
参考サイト:中小企業診断士第1次試験他資格等保有による科目免除
受験料
内容 | 費用 |
---|---|
1次試験受験料 | 13,000円 |
2次試験受験料 | 17,200円 |
1次・2次試験の受験料は上記のようになっています。
実際には会場までの交通費や宿泊費がかかりますので、その点も考慮しておいた方が良いでしょう。
中小企業診断士1次試験の概要
【試験形式】マークシート方式による択一式試験
【試験会場】札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の 8地区
【試験科目】
日程 | 試験科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|---|
1日目 | 経済学・経済政策 | 100点 | 9:50~10:50(60分) |
財務・会計 | 100点 | 11:30~12:30(60分) | |
企業経営理論 | 100点 | 13:30~15:00(90分) | |
運営管理 ( オペレーション・マネジメント ) | 100点 | 15:40~17:10(90分) | |
2日目 | 経営法務 | 100点 | 9:50~10:50(60分) |
経営情報システム | 100点 | 11:30~12:30(60分) | |
中小企業経営・中小企業政策 | 100点 | 13:30~15:00(90分) |
【科目合格・免除制度】特定資格の保有者や前年に当該科目の60点を超えた場合に科目合格が認められ、翌年はその科目の受験を免除することが可能(当該科目は60点として計算される。また科目合格は受験年を含め3年間有効。)
【合格基準】1次試験の総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと
【合格率】例年、おおよそ20〜40%
【目安勉強時間】平均約7〜800時間
2次筆記試験の概要
【受験資格】筆記試験:1次試験合格者
口述試験:2次筆記試験合格者
【試験形式】筆記試験:各設問15~200文字程度の記述式
口述試験:口述試験 10分程度の面接
【試験会場】札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区
【試験科目】
試験 | 試験科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|---|
筆記試験 | 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I | 100点 | 9:40~11:00(80分) |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II | 100点 | 11:40~13:00(80分) | |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III | 100点 | 14:00~15:20(80分) | |
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV | 100点 | 16:00~17:20(80分) | |
口述試験 | 筆記試験科目問題から、ランダムで出題 | – | 個別指定(約10分) |
【合格基準】2次筆記試験における総点数の60%以上でかつ1科目でも40%未満のものがないこと
【合格率】筆記試験は例年、おおよそ20%
口述試験は例年、ほぼ100%(基本的な会話ができれば合格レベル)
【目安勉強時間】平均約2〜300時間
中小企業診断士試験の合格後
中小企業診断士試験合格をしたからと言って、すぐに”中小企業診断士”と名乗れるかというと、そうではありません。
試験合格後は、実務補習もしくは実務従事で実務経験を積むことが必要で、これら合計で15日間(15ポイント)を取得した上で登録申請を行う必要があります。
実務補習と実務従事
【実務補習】中小企業診断士協会が設定してくれる5日間もしくは15日間(5日間×3企業)の間、学んだことを活用した企業診断と提案を行うもの。費用が5日/回あたり約5万円かかる。
【実務従事】自身で支援先を見つけて支援した実績を重ね、ポイントを取得するもの。報酬をもらって行うことも可能。
合格後、すぐに支援先がある方はそれほど多くないので、実務補習を受ける方が多い印象です。
上記の15ポイントを取得後、登録申請を行い、おおよそ2ヶ月〜3ヶ月程度で登録が完了され、中小企業診断士の免許がもらえます。
この時点で初めて”中小企業診断士”と名乗れることになります。
会社員しながら中小企業診断士になれるの?
中小企業診断士になりたい!と思って今この記事を見てらっしゃる方の多くは、会社員だと思います。
実際、中小企業診断士試験を合格する方の割合で言っても、民間企業で働かれている方は全体の65%を占めており、最も多い割合となっています。
筆者自身も会社員時代に仕事の合間を縫って取得しましたし、周辺の診断士は体感8割〜9割が企業に勤めながら取得されているイメージです。
中には産休・育休中に取得されたという方もいらっしゃいました。
この中にはストレートの合格された方も多く、中小企業診断士は会社員をしながらでも十分取得可能な資格であると言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は中小企業診断士のオンライン講座についてまとめて紹介しました。
近年のオンライン講座は高い品質のものが多く、価格も非常に抑えられているものが多いので、コスパよく受験勉強が可能です。
ぜひ、この機会に中小企業診断士試験の受験を検討してみませんか?